ヨハネの福音書２０章で、イエスは復活して弟子たちに姿を見せ、「あなたがたに平和があるように。父がわたしをお遣わしになったように、わたしもあなたがたを遣わす。」と語り、「聖霊を受けなさい。だれの罪でも、あなたがたが赦せば、その罪は赦される。だれの罪でも、あなたがたが赦さなければ、赦されないまま残る。」と語った。
　この時点で教会はなかった。この時点が教会の始まり。最初から教会のメンバーは「派遣」されていた。教会の原点が「派遣」。
　教会の内部だけにとどまり、社会に目を向けない、社会の「最も小さい者の一人」に手を差し伸べない、「善いサマリア人」の例えの中の見て見ぬふりをした祭司のような状態。
　マシア神父は、教会が社会問題にかかわるのは、教会の成り立ちから、また、聖書の中のイエスのたとえ話等当然だと説明された。